馬子にも衣装、とはいきません

ボールを持たない選手を含め激しいコンタクトがあるアメリカンフットボールではヘルメットをはじめとする防具の着用は不可欠です。また防具を着た選手への憧れがアメフトをはじめるきっかけになるケースも多々あると思います。今回はそんなアメフトの激しさの象徴ともいえる防具についてお話します。

ヘルメット

選手の安全の観点から最も重要な防具です。硬質プラスチック製のシェルの内側にウレタン製パッドとゴムチューブ、前面にフェイスガードと呼ばれる樹脂でコーティングした金属製のメッシュが着いています。フェイスガードは数多くの種類があります。視界の広さ・強度などポジションの特性や個人の好みにあわせて選んでいます。ヘルメットの重さは3kg前後で、おおよそフルフェイスタイプのバイク用ヘルメットの2倍、ボーリングの7ポンド(3.1kg)球と同程度です。重心の位置やフィット感のため実際の数字ほど重くは感じませんが、最近では軽量化のためチタン製のフェイスガードの採用も広まっています。
YouTube Preview Image

ショルダーパッド

上半身を保護するための防具です。樹脂製のシェルの内側にスポンジのようなパッドがついています。ポジションによって形状が大きくことなります。たとえばワイドレシーバー用やディフェンスバック用は軽量で腕が動かしやすく、ライン用は肩周りのパッドが大きくなっていたりします。
YouTube Preview Image

フットボールパンツ

膝用、太もも用の各パッドを固定するために内側にポケットがついた伸縮性のパンツです。

シューズ

裏面の突起(クリーツ)が交換できるようになっており、フィールドの種類(天然芝、人工芝、土)やコンディション(晴れ、雨、雪など)に適した長さや材質のものを取り付けます。

このように選手は様々な防具により守られています。ですが、強靭な肉体、高い技術、ルール遵守が選手の安全に不可欠であることは言うまでもありません。ホーネッツでは新入生は専任コーチのもと十分に安全に配慮しながら各種トレーニング・講習を経て段階的に全体練習に参加するようにしています。

余談

  • アメフト選手は肌が露出している部分が少ないため夏場は変な風に日焼けをします。もし夏のビーチで膝から足首の間だけ日焼けした体格のいい若者を見かけたら、それはアメフト選手だと思って間違いないでしょう。
  • NFLでは乳がんの早期検診・治療の普及を目的としたピンクリボン運動を推進しています。特設ページはこちら。 毎年10月のレギュラーシーズンゲームでは選手はもちろんコーチ・審判・チアリーダー、ゴールポストに至るまで全てがピンクに染まります。さらにはその防具・衣類などはオークションにかけられ収益をがん検診・治療に役立てています。その徹底ぶりは目を見張るものがあります。リーグの印象もよくなり女性ファンの獲得にもつながると思います。日本のスポーツ界もぜひこういったいいものは真似て欲しいものです。